小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の修繕のご提案をした際、お客様からよくご質問いただくのが「どの部品から優先的に直したらいいですか?」といった交換の優先度についてです。今回は優先的に交換していただきたい箇所をいくつかご紹介いたします。
小荷物専用昇降機の部品の中でも1番と言っていいほど修繕の優先度の高い部品が主ワイヤーロープです。主ワイヤーロープとはかごと吊り合いおもりを吊っているメインのワイヤーロープです。主ワイヤーロープは細い線材を撚り合わせてできています。使用していく中でこの線材が切れる「素線切れ」が起きたり、摩耗や錆が目立つようになってきたら交換時期です。素線切れがひどくなってしまうとワイヤーロープが切れ、かごが落ちてしまう危険性も出てきます。安全にお使いいただくためにお早目の交換を推奨いたします。
次に優先していただきたいのが電気部品です。電気部品とは制御盤、制御盤内のインバータ、ドアスイッチ、操作盤、インターホン、リミットスイッチ、塔内配線のことを指します。電気部品はほとんどが昇降路内にあるため、使用している方が劣化に気付くのは難しいです。何か不具合が出たり、劣化に気付き始めたころにはかなり老朽化が進んでいる状態です。特にインバータはメーカーによって耐用年数が定められているので計画的な修繕が望ましいです。交換の目安は10年程度です。耐用年数を超過しての使用は故障のリスクが高まります。
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ご予算や工期等、なかなか大きな修繕が難しい場合もあるかと存じます。部分的な修繕や修繕箇所のご相談も承っております。まずはお気軽にマイクロエレベーターまでご相談ください。