小荷物専用昇降機(ダムウェーター)で最も摩耗と劣化をしてしまう部品は、”主ワイヤーロープ”といわれています。 今回のコラムでは、ワイヤーロープの『素線切れ』についてご説明いたします。
『素線切れ』とは、ワイヤーロープを構成する鋼の細線(素線)が昇降によって少しずつ切れていってしまう症状のことをいいます。 『素線切れ』をしているかどうかは、ワイヤーロープの交換時期の目安※の一つでもあり、大変重要です。(※素線切れ以外のワイヤーロープ交換時期の目安は、摩耗・よじれ・錆が確認できた頃です) ワイヤーロープが素線切れなどをし、状態が悪い状態でご使用を続けますと、巻上機のシーブ(車輪)が傷ついてしまいます。 傷ついたまま放っておくと、最悪の場合、昇降機のカゴが落下してしまう恐れがありますので非常に危険です。
学校給食の配膳運搬や工場での荷物運搬など、日常的に小荷物専用昇降機を使用するようなところでは、どうしてもワイヤーロープの摩耗や劣化が激しくなってしまいますので、定期的な点検・交換を行い、安全性を保っていくことが大切になってきます。
マイクロエレベーターでは、「交換が必要か見て欲しい・・・」というご依頼も受け付けております。 お困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。