小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の昇降かごは最下階よりも下まで落下しないように安全装置や備えがあります。
今回は、昇降かごがどのように吊られているのか、落下しないための備えはどのようなものがあるのかを解説致します!
昇降かごは主ワイヤーロープによって吊られています。昇降かごとカウンターウェイトにロープが張られ、巻上機によって昇降されています。
主ワイヤーロープは常に昇降かごを上下していて使用頻度も高いため、素線切れや摩耗・よじれ・錆が発生しやすい部品です。
主ワイヤーロープが切れてしまうと、昇降かごごと落下してしまいます。表面にこのような症状が目立ってきたら、取替が必要です。取替時期になったら、すぐに交換をすることで安全な状態に保つことが出来ます。
昇降かごは、リミットスイッチ内の「着床スイッチ」によって、停止階に停止されます。万が一、着床スイッチが働かず停止階に止まらなかった場合、リミットスイッチ内の「行き過ぎ制限スイッチ」が働き、床まで落ちる前に止めることが出来ます。
主ワイヤーロープやリミットスイッチによる働きがあっても昇降かごが落ちてしまった場合、最下階よりも低いピットの中には、「バッファ」と呼ばれる緩衝器が設置されています。ピットの中央部に設置されており、昇降かごが落ちてきた時の緩衝材になります。このようにして、建物に傷がつかないような対策がされています。
安全装置などによって落下しないように対策がされていますが、基本的にはこまめに点検を行い、不具合のある部分は修繕を行うことが安全に昇降機を使用するためには大切です。
少しでも設置や使用に関してご不安や疑問がある場合は、お気軽にマイクロエレベーターまでお問い合わせください。