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制御盤を選定するための仕様の違いを解説!

2025.07.30
用語解説 部品解説 基礎知識

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)には、制御盤(せいぎょばん)と呼ばれる部品があります。総合的な運転を担っている部品で、かごを上下させたり、停止させたりする部品です。制御盤は、機械室と呼ばれる天井に近い空間にあります。※建物によっては、屋上に機械室用の部屋が設けられ、その中にある場合もあります。

▲制御盤の中身
▲制御盤の外観

制御盤の仕様

制御方法による違い

一般的には、制御方法は2つあります。1つは「AC1制御」です。速度が一定のため、いきなり動いていきなり止まる制御方式です。もう1つは「インバータ制御」です。周波数を調整することによって、モーターの回転数を自由に制御するインバータによる制御方式です。AC1制御と違い、ゆっくり動き出し、止まる時もゆっくりと止まります。

そのためインバータ制御の方が、着床精度をアップし、荷崩れを防いだり、部品の摩耗を抑え長持ちさせたりする利点があります。

既設メーカーによる違い

 すでに昇降機が設置されている場合は、どこのメーカーの制御盤が使用されているかも選定には必要です。現在も販売がされているメーカーの製品でしたら、基本的には同じメーカーのものを設置します。

停止階数による違い

小荷物専用昇降機が何回停止するのか、によっても仕様が変わってきます。例えば、3階建ての飲食店で1階~3階まで使いたい時は3停止となり、1階~2階まで使いたい時は2停止となります。地下や正規の階の間に階(M1階やM2階と呼ばれる階)がある場合は、その階も停止階数に数えられます。

モーター容量による違い

巻上機のモーター容量も制御盤の仕様に関わってきます。モーター容量は、昇降機の積載量と速度に合わせて容量が変わってきます。カゴのサイズが大きくなると容量も大きくなります。

弊社が取り扱っている巻上機は、積載量100kg未満のもの(主に※テーブルタイプ、ユニットタイプ)は0.4kw、0.75kwの巻上機となり、積載量100kg以上のもの(主にフロアタイプ)は1.5kw、2.2kw、3.7kwの容量の巻上機を使用します。

※現場によっては100kgのテーブルタイプもあります。

冒頭にも記載した通り、制御盤は総合的な運転を担っている重要な部品です。制御盤が故障してしまうと、小荷物専用昇降機を使用することは出来ません。不具合が生じた場合は、早急に修繕をする必要があります。

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