今回は、小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の主ワイヤーロープについて解説します。主ワイヤーロープは、主索とも呼ばれ、かごとカウンターウェイト(釣合おもり)を吊っているメインのワイヤーロープです。
主ワイヤーロープ(主索)については、以前のコラムでも解説しているので、合わせてご参照ください。
>>交換優先度の高い「主ワイヤーロープ(主索)」について解説!
小荷物専用昇降機の主ワイヤーロープ(主索)は、何を使用してもいいわけではなく、JIS規格(JIS G 3525)に適合するもの、またはこれと同等以上の性能を有するものを使用する決まりがあります。
日本工業規格であるJISは、様々な産業製品などに関して規格などが定められた日本の国家規格です。ワイヤーロープに関しても、材料や製造方法、構成や製造方法など、細かくその規格が定められています。
また、小荷物専用昇降機(ダムウェーター)に用いられるワイヤロープは、巻上機に合った種別を選定することが望ましく、種別は公称引張強さによって、E種,G種,A種,B種などに分けられますが、その中で強度を踏まえて、ワイヤ構成を含めて、使用するワイヤを選定する必要があります。
ワイヤーロープには、製造したワイヤーロープを一定時間荷重をかけて、初期伸びを除去する目的で行う「プレテンション加工」を行ったものもあります。
マイクロエレベーターでは、小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の主ワイヤーロープを交換する際、JIS規格品であることはもちろん、現場製品に合ったワイヤーを選定しています。
ワイヤーを交換したほうがいいか調べてもらいたいなど、何か心配事がございましたら、お気軽に弊社マイクロエレベーターまでご相談ください。