小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の故障の中で、以前「出し入れ口戸」関連についてご紹介したさせていただきました。それ以外に多くの故障原因になっているのが、かごに載せた荷物がはみ出したことによる「引っ掛け」です。
小荷物専用昇降機(ダムウェーター)のかごは最大寸法が建築基準法により定められています。そのため、一度に載せる事ができる荷物の量もエレベーターより少なくなっています。お引越しや異動があるこの時期に多いのが、一度でたくさんの荷物を載せたことによる「引っ掛け」です。
かごの内容量いっぱいに詰めてしまうと、小荷物専用昇降機を動かしたときに荷崩れを起こしたり、かごからはみ出してしまう恐れがあります。また、かご戸が付いているタイプでは、戸がギリギリ閉まるまで一杯に荷物を入れてしまうと、荷物が動いてかご戸に引っかかってしまい、出そうとしたときに戸が開かない!という故障も発生しています。
そのため、可能でしたら一度に多くの荷物を運ぶことは避け、内容量に少し余裕を持たせることをお勧めします。余裕があると万が一荷崩れを起こしても引っ掛けを防ぐことができます。また、長尺物は特に注意が必要です。掃除用のモップや調理道具の柄など、はみ出していることが分かりにくく、はみ出してしまうことがあるためです。
小荷物専用昇降機を末永くお使いいただくため、積載量を守っていただくと同時に、荷物の量にも余裕を持ったご利用をお願いいたします。