小荷物専用昇降機(ダムウェーター)も定格積載量が決まっています。積載量を守ることで、昇降機を安全に長く使うことが出来ます。
今回は、積載量についてご説明致します。
小荷物専用昇降機は、手で荷物の出し入れをすることから、使い勝手や荷扱い者の安全等を考慮して、かごの積載量は500㎏を限度としています。取り付ける昇降機のタイプによって、定格積載量は変わってきます。
お問い合わせの中には、途中で積載量を増やせるのかというご質問をいただきます。結論から申しますと、増やすことは出来ません。
新設した時に、定格積載量で設定されるものなので、途中で変更しようとすると、部品の変更、強度計算、法的な手続などが原則必要になります。よって変更することは出来ないものになります。
新設・全面リニューアル・準リニューアルをした昇降機での機能になりますが、荷物を積み過ぎて積載量がオーバーすると、「荷物の積み過ぎです」というアナウンスでお知らせをする「過積載警報装置」があります。過重による、故障・事故を未然に防ぐことが出来ます。
昔の昇降機はこの過積警報装置がついていないものが多いです。その場合、定格積載量を超えて荷物を載せても、昇降機は動いてしまいます。
そのため、管理者が積載量を超えてしまわないように、注意する必要があります。
>>こちらも合わせてご覧ください「積載量や搭乗禁止の標識は何のために貼ってあるの?」
過重によるリスクは多くあります。ブレーキに負荷がかかり所定の位置にかごが止まらないオーバーランや、ワイヤーが痛みやすくなるなど、故障の原因に繋がります。
安全にご利用いただくためにも積載量を守っていただくことが、故障・事故の予防になります。