施設担当
タイガー
都内にある自社ビルの施設担当をしています。ずっと頼んでいた保守の会社の担当者が退職されて、連絡がつきにくくなってしまったんです。
MEC
タイガー
それは困りましたね。小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の保守は、担当者が変わるのをきっかけに連絡が途切れることがよくあります。
施設担当
タイガー
新しい会社を探してインターネットで調べたら、「東京・関東対応」と書いた会社が何社も出てきて、違いがまったく分かりません。
施設担当
タイガー
どこを見て選べばいいんでしょうか。
MEC
タイガー
結論から申し上げると、「東京・関東対応」という文字だけでは、選ぶ材料になりません。同じ言葉でも、中身が会社によってかなり違うからです。見るべき点を順番にご説明します。
まず、この言葉が指している内容は、おおむね次の3通りに分かれます。
| 「東京・関東対応」の中身 | 故障したときの動き方 |
|---|---|
| ① 自社の拠点から来る | 本社や営業所から、自社の人が来る。移動時間が読みやすい |
| ② 協力会社が来る | 地域ごとの協力会社が来る。窓口と現場の会社が別になる |
| ③ 距離しだいで条件が変わる | 対応はするが、距離によって出張費や日数がかかる |
どれが良い悪いという話ではありません。ただ、どれに当たるかで、故障したときの動き方がまるで変わります。ホームページの文言だけで判断せず、問い合わせのときに確かめてください。
施設担当
タイガー
同じ書き方なのに、そんなに違うんですか。
MEC
タイガー
はい。そこで、依頼の前に確認していただきたい点を6つにまとめました。
見るのは本社の住所ではなく、実際に現場へ向かう人の拠点です。「○○市の施設まで来られますか」と、施設の所在地を具体的に伝えて聞いてください。郊外や、隣の県にある施設の場合は、移動に時間がかかるぶん、出張費の扱いも一緒に確認しておくと安心です。
施工や修理を自社の社員が行うのか、下請けに任せるのかを聞いてください。下請けが悪いわけではありませんが、現場を見た人と窓口の人が別だと、話が伝わるのに時間がかかります。責任を持つ会社がどこなのかも、あわせて確認しておきたい点です。
夜間や休日に止まったとき、電話が通じるのか、メールだけなのかを事前に確認します。もうひとつ大事なのが、「受付」と「現場に来る」は別の話だということです。
💡 「24時間対応」の意味を確かめてください。
連絡を受け付けてくれるのが24時間なのか、現場に来てくれるのが24時間なのかで、まったく別の話になります。飲食店や病院のように毎日使う施設ほど、ここの違いが効いてきます。
今回のように前の業者から切り替えるときは、特に大事です。設置した会社が分からない、図面が残っていないという昇降機は珍しくありません。そうした場合でも、現地で調べて対応してもらえるかを聞いてください。
修理だけでなく、日々の保守点検と、年1回の定期検査報告まで見てもらえるか。窓口が1つになると、「どこに連絡すればいいのか」と迷う場面が減ります。検査報告については、定期検査報告を出さないとどうなるかの記事で詳しく説明しています。
昇降機は、建物の状況や機種で条件が大きく変わります。電話や図面だけの段階で金額や工事日数をはっきり言い切る会社には、注意してください。現地を見たうえで「このくらいかかります」と説明してくれる会社のほうが、あとから話が変わりにくくなります。
施設担当
タイガー
なるほど。ホームページの言葉より、会って、聞いて、確かめるということですね。
都心部では、昇降機がテナントビルの中にあることが少なくありません。建物に手を入れる工事になるため、貸主(オーナー・管理会社)の承諾が先です。ビルによっては、工事できる時間帯や、資材を運び入れる経路にも決まりがあります。誰が費用を持つのかは、貸主と借主の責任分担の記事をご覧ください。
定期検査の報告先は、建物がある地域を担当する役所です。同じ東京都内でも、区や市によって担当窓口や案内の出し方が異なることがあります。「検査のお知らせはがき」が届いたら、こちらの記事もご覧ください。報告先に迷うときは、依頼先の会社に聞くのが早道です。
関東は広く、同じ日に回れる範囲には限りがあります。施設が郊外や遠方にある場合は、点検の日程をあらかじめ決めておくと、急な空き待ちが減ります。定期的な保守点検の考え方は、保守点検の記事にまとめています。
MEC
タイガー
最後に、問い合わせの前に準備しておくと話が早く進むものをお伝えします。
✅ 昇降機の銘板の写真
かごの中や制御盤にある、製造した会社名や型式が書かれた札です。ある場合が多いので、探して撮影してください。
✅ 設置した年のわかる資料
古い書類でも構いません。分からなければ「分からない」と伝えてください。
✅ 過去の検査報告書の控え、点検記録
前の業者から引き継ぐ場合に役立ちます。どんな書類を渡すとよいかは、保守点検業者を選ぶ際の留意すべき事項にもまとめています。
✅ 困っている症状のメモ
いつから、どんな音や動きか。スマートフォンで動画を撮っておくと伝わりやすくなります。
✅ 貸主・管理会社の連絡先
テナントとして入っている場合、工事の相談に必要です。
MEC
タイガー
分からないものがあっても大丈夫です。銘板の写真と施設の所在地だけでも、ご相談は始められます。
施設担当
タイガー
それなら今日のうちに、銘板の写真を撮ってきます。
Qいまの保守会社を変えたいのですが、契約の途中でも変えられますか?
まずはいまの契約書で、解約の条件を確認してください。解約を申し出る時期や、自動で更新される仕組みになっていないかを見ます。契約書が手元にない場合は、そのことを新しい会社にも伝えてください。
Q夜間や休日に工事をお願いできますか?
ビルの規則と、工事の内容で決まります。音や振動の出る作業は、時間帯を制限されることがあります。まず貸主・管理会社に、工事できる時間帯を確認しておくと進めやすくなります。
Q使っていない昇降機が、そのまま残っています。どうすればいいですか?
使わなくなった昇降機でも、放置したままだと判断に困ります。休止にするのか、廃止(撤去)にするのかで、手続きも費用も変わります。検査のお知らせが届いた場合は、こちらの記事をご覧ください。
Q東京から少し離れた場所にある施設でも、見てもらえますか?
弊社は東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木を中心とした関東圏でお受けしています。ただ、所在地によって移動時間や日程の組み方が変わりますので、住所を教えていただいたうえで、現実的な進め方をご案内します。
Qビルの管理会社から、指定の業者がいると言われました。従う必要はありますか?
ビルによっては、工事や保守を行える業者が決まっていることがあります。賃貸借契約やビルの規則に書かれていないか、まず貸主・管理会社に確認してください。指定がある場合でも、日々の保守点検まで同じ会社に頼む決まりなのかは別の話なので、そこも聞いておくと安心です。
「東京・関東対応」という言葉だけでは、依頼先の違いは分かりません。問い合わせのときに、次の6点を確かめてください。
① 実際に来る人の拠点。施設の所在地を具体的に伝えて聞く
② 自社の社員か、下請けか。責任を持つ会社はどこか
③ 営業時間外の連絡手段。「受付」と「現場に来る」は別の話
④ 他社が設置した昇降機でも見てもらえるか
⑤ 保守点検や検査報告まで任せられるか
⑥ 現地を見る前に、金額や日数を言い切らないか
都内のビルでは、貸主の承諾と工事の時間帯の決まりも早めに確認してください。銘板の写真を撮っておくだけで、最初の相談がぐっと進みます。
弊社は東京都足立区を拠点に、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木を中心とした関東圏で、自社社員が一貫して対応しております。施設の所在地や困りごとだけでも、お気軽にご相談ください。
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