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小荷物専用昇降機(ダムウェーター)のワイヤーロープの違いとは?

2024.08.07
用語解説 部品解説 基礎知識

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)には、ワイヤーロープが使われています。昇降かごを吊っている主ワイヤーロープと、扉を吊っている扉用ワイヤーロープがあります。その2種類のワイヤーロープの違いについて説明致します。

主ワイヤーロープはどんなロープ?

主ワイヤーロープは「主索」や「メインワイヤー」とも呼ばれています。主ワイヤーロープは昇降かごを吊っており、昇降かごとカウンターウェイトにロープを張り、バランスを取りながら巻上機で昇降させます。主に8mmのワイヤーロープを使用しています。

▼主ワイヤーロープについて詳しく知りたい方はこちら!

扉用ワイヤーロープはどんなロープ?

扉用ワイヤーロープは、「ドアロープ」とも呼ばれ、外扉と内扉を吊っているワイヤーロープです。主に2本のワイヤーで吊ることが多く、扉の先には重りを吊るして、扉の開閉が軽くなるような構造になっています。主にフロアータイプの大きい扉には、径が4mmのワイヤーを使用し、テーブルタイプの小さい扉には、3mmのワイヤーを使用しています。

▼扉用ワイヤーロープについて詳しく知りたい方はこちら!

ワイヤーロープによる不具合とは?

主ワイヤーロープ

小荷物専用昇降機を使用していると、主ワイヤーロープが摩耗し、劣化が生じてきます。主ワイヤーロープは細い線材を撚り合わせてできています。素線切れと呼ばれる劣化では、その細い線材が切れてしまう状態を差します。素線切れが起こっている主ワイヤーロープを使い続けていると、荷重に耐えられなくなり、昇降かごごと落下してしまう可能性があり、大変危険です。

扉用ワイヤーロープ

素線切れに加えて、キンクと呼ばれるよじれも劣化の一つです。キンクとは、よじれて癖がついてしまい、元にもどらない変形している状態です。キンクが生じると、扉が開けづらくなってしまったり、滑車から外れやすくなってしまったりするなどの不具合が生じます。ワイヤーロープの強度も下がってしまうため、急に破断が起こると扉がそのまま落下し、腕を挟める恐れがあり危険です。

劣化が生じたら早めの修繕を!

ワイヤーロープは切れてしまうと、事故や怪我を招く恐れがあります。少しでも素線切れ、キンクの症状が表れた場合は、早急な修繕をお願い致します。

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