自然災害などで突然停電になったとき、小荷物専用昇降機(ダムウェーター)のカゴは落ちてこないのでしょうか。
答えは、電源が切れた状態では動かない仕組みになっているため、カゴが動いて落ちてくることはありません。また、動いている最中に突然停電になった場合は、直ちにブレーキが効き、その場で止まるようになっています。
小荷物専用昇降機の制動装置に関する基準は、“動力が切れたとき惰性による原動機の回転を自動的に制止する装置を備えている必要がある”となっており、昇降中に電力が絶たれたときには、カゴを停止させることができるブレーキを巻上機に設けてあることが求められています。
ただし、老朽化した小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の場合は、確実に制止する能力が低下していることも考えられます。「止まる」という安全性を確保するためにも、老朽化した小荷物専用昇降機は、早めの修繕計画を立てていただきますようお願いします。
>>コラム 小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の劣化具合、把握できていますか?
落雷などの影響で停電した場合には、内部機器が壊れ、それにより動かなくなった事例も発生しています。電気が復旧しても動かない、あるいは、普段と動きが異なっているなど、異常が見つかりましたら、無理に扉を開けようとせず、ご使用を中止の上、保守メンテナンス会社または弊社にお問合せください。