巻上機とは、「カゴ」と「カウンター」に張ったワイヤーロープを昇降させて小荷物専用昇降機を運転する為の機器です。制御盤からの信号を受け「カゴ」を昇降させたり、停止させたりする小荷物専用昇降機の心臓部となります。巻上機は、積載重量や昇降スピードによってタイプが異なり、モーターの容量は主に0.4Kw、0.75Kw、1.5Kw、2.2Kwの容量を使用致します。
今回交換に至った理由は、巻上機のシーブ溝(ワイヤーを掛ける車輪)が経年劣化により削れたことで、ワイヤーが滑ってしまい着床時に段差が出来たことが原因でした。また交換せずそのまま使用していますとワイヤーロープ自体も傷んでしまう為、提案いたしました。
交換の目安として、運転時の異音や振動、油漏れ、またシーブ溝の著しい摩耗が目立つようになった場合などは交換時期の目安となります。交換せず長期間お使いになりますと、シーブやブレーキパッドが摩耗していき、主ワイヤーロープやブレーキが滑り易くなることから、段差が生じる原因となります。また、主ワイヤーロープ自体も傷みやすくなることから、ワイヤーロープの交換の時期も早めてしまいますので、上記の症状が観られましたら早めの交換をご検討下さい。