小荷物専用昇降機(ダムウェーター)には、荷物を載せるための「昇降カゴ」があります。今回は、その昇降カゴについて解説致します。
昇降カゴはその名の通り、荷物を載せて昇降路を上り下りするカゴのことを指します。それだけではなく、リミットスイッチを蹴って停止させるためのカムやドアロックを解除するためのカム、荷崩れを防ぐ内扉、レールに沿って真っ直ぐ昇降するためのドアシュー等も付いています。
主に鋼鈑製またはステンレス製の材質で出来ています。鋼板製はその上から塗装されているため、使い続けているうちに塗装が剥がれてくる場合があります。食べ物を運ぶ用途など、衛生面を気にされる現場では、ステンレス製にされることを推奨しております。
また、建物の構造などによって、一方向型(カゴの出し入れ口が2ヶ所)、貫通型(カゴの出し入れ口が貫通して2ヶ所)、L字型(カゴの出し入れ口がL字方向に2ヶ所)と現場によって設置方法が異なります。
故障で見られる症状は、昇降カゴが停止位置に止まらず段差が出来てしまう症状です。いくつか原因は考えられますが、その一つとして昇降カゴには、定められた積載量があり、その積載量以上の荷物を載せて運ぶことを続けてしまうと、故障に繋がります。人用のエレベーターのように重量を超えるとブザーが鳴るなどの機能はついておりませんので、管理者の方が、きちんと管理されることをお願いしております。
新設や部品修繕のご依頼はもちろん、点検や検査のご依頼も承っております。お困りごとがございましたら、マイクロエレベーターまでお問い合わせください!