「機械室」は多くの小荷物専用昇降機(ダムウェーター)では最上部にあり、主要機器が設置してあるスペースになります。機械室は点検口から入るようになっていて関係者以外は立ち入れないように扉が設置されています。限られた人しか入ることの出来ない、機械室の中をご紹介致します。
機械室には、巻上機・制御盤等の重要な機器が設置されていてます。建物によっては、屋上に機械室の部屋が設けられている場合があります。機械室は動作に関わる重要な部品があり、また、動いている時は特に危険なため、荷物が置けるスペースがあったとしても昇降機に必要なもの以外は、置いてはいけません。
なお、日本エレベータ協会標準集JEAS-A521小荷物専用昇降機の構造に関する標準において、機械室は、次の各号に定めるところによること、となっています。
①機械室の床面積は昇降路の水平投影面積以上とし、天井の高さはおおむね1m以上とすること。ただし、機械の配置及び管理に支障がない場合においてはこの限りではない。
②機器の管理に支障のない幅および高さを有する点検口を設けること。
③点検口には施錠装置を有する戸を設けること。
④維持管理に支障のないよう機械室の点検口に至る経路を確保すること。
⑤他の設備の機械室とは有効に区画されていること。
⑥点検用コンセントを点検口付近に設けること。