小荷物専用昇降機(ダムウェーター)には主に2つの制御方式があります。「AC1制御」と「インバータ制御」です。
各制御方式の特徴やメリット・デメリットをご紹介いたします。
AC1制御は常に巻上機の速度が一定の制御方式です。動き出し、停止時の減速はありません。 AC1制御のメリットは電気部品一式を交換する際、インバータ制御よりも金額が抑えられる場合がある点です。また、汎用品を使っている場合も多いため、部品の入手に時間があまりかからないこともメリットのひとつです。
デメリットとして、環境や重い荷物を載せたときに影響を受けやすく段差が発生しやすいです。特に古くなってくるとこの段差が出やすくなってしまいます。さらに動き出しと停止時に減速がないため荷崩れを起こしやすく、巻上機やワイヤーロープへの負荷が大きくなります。
インバータ制御は周波数変換制御とも呼ばれ、インバータによって巻上機の速度をコントロールすることができます。ゆっくりと動き出し、停止するときにゆっくりと止まります。インバータ制御のメリットはすべての階で段差がなくなることです。AC1制御で段差を気にされているお客様にはインバータ制御への制御改修をご提案しております。速度のコントロールがあることにより荷崩れがなくなったり、巻上機とワイヤーの摩擦が減り、長寿命化が期待できます。
デメリットは各現場に合わせて部品を製作する必要があるため、インバータが故障した場合は約2~3週間程製作期間が必要となります。また、AC1制御方式よりも修繕の金額が高くなることが多いです。
制御改修のご相談がございましたら、ぜひマイクロエレベーターまでご連絡ください。