長年稼働してきた小荷物専用昇降機(ダムウェーター)は、老朽化に伴い、性能低下や故障リスクの増加は避けられません。そこで推奨されるのが、古い設備を全て取り払い、最新機器に一新する「フルリニューアル(全撤去・新設)」工事です。
この工事では、かご、巻上機、制御盤といった主要機器はもちろん、建屋に組み込まれているガイドレールや出入口の三方枠・敷居まで、すべてを最新のものに交換します。
全てが新品になることで、安全性、機能性、耐久性が飛躍的に向上します。特に、古い建物で昇降機全体の劣化が懸念される場合や、最新の法改正へ確実に対応したい場合に最適なリニューアル方法です。
今回は学校のダムウェーターのフルリニューアル写真(例)を掲載いたします。
性能面では積載量250kgから300kgへ、昇降速度は分速30mから45mになり向上いたしました。
また、学校という現場の特性を考慮し、児童・生徒のいたずら防止のため、操作盤に鍵付きのカバーを追加で設置しました。
ただし、フルリニューアル工事は、既存の建屋への改修工事を伴うため、工期は1か月程度となり、費用も割高になる傾向があります。また、工事開始前には、廃止届や確認申請手続きなどの行政手続きが必要になる場合もあります。
建物の構造、ご予算、求められる性能に応じて、以下の選択肢も検討可能です。
しかし、安全性を根本から高め、長期的な安心を優先するなら、全撤去・新設(フルリニューアル)は最も効果的なリニューアル方法と言えます。計画的なリニューアルで、作業効率と安全性の向上を図りませんか。