小荷物専用昇降機(ダムウエーター)は定期的なメンテナンスを行なわないと故障します。消耗部品の劣化、油切れなどメンテナンスをしていれば防げる内容が多いです。今回は小荷物専用昇降機(ダムウエーター)の操作盤の故障修理についてご紹介いたします。
各階にカゴを送ったり、他階にあるカゴを呼び寄せるための装置で、ランプ表示により今どの階にカゴが停まっているかを把握することができます。
緊急時にカゴを停止させるための非常停止ボタンが備わっています。また、鍵(キースイッチ)が付いている機種もあり、権限のある人しか操作できないようにすることで、いたずらや誤操作を防ぎます。
点検では作動状態を確認して、ランプ切れや接点の摩耗・汚れの状態もチェックします。汚れが有るときは、接点を磨くなどの作業を行ないます。その他にも腐食や変形、配線の断線などが無いか確認します。
定期的なメンテナンスをしていない先での故障でダムウエーターが勝手に動いてしまう。扉が閉まっているのに扉開放防止ブザーが鳴ってしまう。行き先階ボタンを押しても動かないなどの症状で、ご相談が複数件ありました。それぞれ定期的なメンテナンスを行なっておらず、今まで対応していた業者さんが廃業しており、私どもにご相談をいただきました。
基板の腐食による操作盤配線の漏電と、操作ボタンの固着によるものでした。
操作盤内に水が入り込んでいて基盤、配線が腐食。操作ボタンは調味料などの汚れで押されたまま割れてしまっていました。
写真にある操作盤は、製造メーカーさんからの部品供給が驚くほど速かったので、すぐに新しい操作盤に交換ができました。
他の現場に関しては、製造メーカーさん廃業と、基盤破損のため電気系統を他のメーカー品に交換する事になりました。
どの故障も、定期的なメンテナンスをしていれば、計画的な修理で故障を防げる内容でした。
操作盤が故障すると、どんな動きをするか分からず、確実に使用中止になります。
そうなる前に、定期的なメンテナンスをご検討ください。
いつもと違う感覚(特に異音・異臭など)を感じたらマイクロエレベーターまでご相談ください。
メンテナンスをご希望の方はお電話もしくはホームページよりご連絡ください。現在の状態を確認いたしまして、メンテナンスを行う頻度等を検討し、お客様に合ったご提案をさせていただきます。
弊社には昇降機等検査員の有資格者が多数在籍しています。専門的な知識を有した者による保守メンテナンスをご希望の方はお気軽にマイクロエレベーターまでお問合せください。