一般的な小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の昇降かごには、内扉がついています。ですが、その現場の機種や状況によって、内扉がついていない昇降機、内扉の代わりに安全棒がついている昇降機もあります。今回は、内扉の役割や必要性について解説致します。
内扉の役割として最も重要な点が、昇降かごに乗せた荷物を安全に運ぶことです。もし内扉が設置されていないと、荷崩れを起こし昇降路に荷物が落下してしまう、昇降かごと外扉の隙間に荷物が挟まってしまう引っ掛けが起こる、などの不具合が生じてしまいます。そのようなことが起こってしまうと、荷物を破損してしまうだけではなく、昇降機や建物を傷つけてしまう可能性もあります。
内扉の代わりに安全棒がついていても、内扉は昇降かごを全面的に囲っていますが、安全棒は一時的な支えのため、隙間から荷物が落ちる危険性があります。そのため、内扉にすることで、荷物の落下や引っ掛けを防止する働きがあります。
先日、安全棒が設置されている学校で故障がありました。給食用のスープを入れた容器を運んでいる際、安全棒の隙間から最下階まで容器が落下してしまい、ピットに液体が浸水してしまうという状況でした。ピットに溜まったスープをすくい、昇降機は使えるようになりましたが、建物を傷めてしまう恐れもあります。このような故障を防ぐためにも内扉の設置を推奨しております。
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