小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の出し入れ口戸は、使うたびに必ず開閉する場所のため、お使いの方にとってはなじみ深い部分ではないでしょうか。
その出し入れ口戸を開閉する時重くなった、錆による腐食が出てきたという場合には注意が必要です。出し入れ口戸は昇降路(エレベーターシャフト)に落下しないようにご利用者を守る役割もあるため、劣化が進み、扉が外れてしまった場合には最悪の場合、転落の危険性が発生します。また、台車をぶつけやすい部分にもなるため、戸が変形した場合には不具合が生じる原因となります。
そのため、点検では外側だけでなく、内部の扉用ワイヤーや、ワイヤーを掛ける滑車に異常や劣化がないかも確認します。
また、鋼板塗装の出し入れ口戸はステンレス製の戸に比べて、腐食や錆が発生しやすいため、錆が進行すると衛生面に問題が生じてきます。
戸にゴムが付いている機種もありますが、そのゴムは「戸当たりゴム」と呼ばれ、閉めた時の衝撃を緩和する働きや、難燃性ゴムの場合は遮炎遮煙扉としての性能を持たせる役割もあります。戸当たりゴムが劣化してくると、戸を閉める際に大きな振動や音が発生したり、劣化したゴムが振動でパラパラと落ちる可能性が発生します。
事故や故障になる前に、何かお気づきのことがございましたら、保守会社または弊社までお気軽にご連絡ください。