小荷物専用昇降機(ダムウェーター)のかごはどれくらいの速度で動いているのでしょうか。外からは見えないため、気になる方もいらっしゃると思います。
小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の速度は、設置されている機種や年代により異なるため、速いスピードのリフトもあれば、遅いものもあります。
昔の機種は交流一段(AC1制御:常に巻上機の速度が一定の制御方式)が多く、動き出しと停止時に減速がないため速度を上げてしまうと段差がでやすくなるため、分速15mや20mといった、ややゆっくりした速度が一般的でした。現在の機種では、加速と減速をコントロールできるインバータ制御方式のため、速度を上げても段差が出にくい構造のため、速いスピードの設定となっています。
弊社が新設する積載量300㎏までの機種は、分速45mで昇降する仕様となり、例えば1階から2階の階高が3.5mの場合、加減速の時間を加えても6秒ほどしかかかりません。分速20mのリフトと比べた場合、約半分の時間で上げ下げが可能です。
なお、小荷物専用昇降機の速度は、新設した時の設計段階で「定格速度」として申請されているため、今お使いの小荷物専用昇降機が遅いからと言っても、基本的には簡単に定格速度を上げることはできません。もし速度を変更する必要がある際は、部品交換だけでなく、変更の届け出が求められる場合があります。
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