工場、倉庫、飲食店などで荷物を運ぶために欠かせない小荷物専用昇降機(ダムウェーター)ですが、長く使っていると突然動かなくなるトラブルが発生します。
今回は、設置から30年近く経過した小荷物専用昇降機の制御リニューアル工事を行った事例をご紹介します。同じように「昇降機が動かなくて困っている」「修理か交換か迷っている」という方の参考になれば幸いです。
お客様から「小荷物専用昇降機が動いている途中で急に止まってしまい、そのまま全く動かなくなってしまった」というご相談をいただきました。
調査の結果、電気系の部品が寿命を迎えていることが分かりました。小荷物専用昇降機の電気系部品の耐用年数は約15年と言われています。今回はその2倍にあたる30年近く使われていたため、いつ故障してもおかしくない状態だったのです。
設置から30年近い場合、巻上機(モーター)や制御盤など、電気系部品のどこが壊れているのかをピンポイントで特定することが難しいケースがほとんどです。
古い小荷物専用昇降機の場合、一部の部品だけを新しくする単品修理は避けたほうが安心です。なぜなら、すでに生産終了している部品が多く、手に入らない可能性が高いからです。中には単品で手に入る部品もありますが、1箇所を直しても別の古い部品がすぐに壊れてしまうというイタチごっこになりかねません。
そのため、設置から15年以上が経って動かなくなった場合は、電気系一式交換を行う「制御リニューアル工事」を推奨しています。
現在の小荷物専用昇降機は、動きが滑らかなインバータ制御方式というものが主流です。しかし、マイクロエレベーターではお客様のご希望に合わせて、可能な限り「AC1制御方式」という従来の方法のままで修理を行うことも可能です。
AC1制御方式は、インバータ制御方式に比べると停止するときなどの振動が少し大きくなります。ですが、運搬する荷物が割れ物などでなければ、まったく問題がないレベルです。何より、インバータ制御に変えるよりも費用を安価に抑えられるという大きなメリットがあります。費用を抑えて予算内で修理したいという方には、とてもおすすめの選択肢です。
小荷物専用昇降機が使えない期間が長いと、毎日の業務に大きな支障が出てしまいます。そこで私たちは、工事の期間をできるだけ短くするための工夫をしています。
今回の制御リニューアル工事では、昇降機の塔内配線も必ず新品に交換します。この配線交換をスムーズに行うため、工事日よりも前に社内で配線の準備を事前に仕込んでおきます。営業担当者だけではなく工事当日までに実際に作業をする職人が現地調査を行ないます。現地調査この入念な事前準備があるからこそ、実際の工事スケジュールに影響を与えることはありません。
今回の工事にかかった期間は以下の通りです。
新しい部品の製作納期:約20日間
工事期間:約1.5日 ※4箇所停止
事前の準備をしっかり行った上で作業に臨んだため、現地でのリニューアル工事は無事に完了しました。動きのチェックも入念に行い、正常に動くようになった小荷物専用昇降機をお客様へ引き渡すことができました。
設置から20年以上経過した小荷物専用昇降機(ダムウエーター)でも、適切な制御リニューアル工事を行うことで、費用を抑えながら安全に長く使い続けることができるようになります。突然の故障で動かなくなってしまっても、実績のある専門業者にお任せいただければ、安全第一でスピーディーに対応いたします。
マイクロエレベーターでは、新設やリニューアルだけではなく、部品のみの修繕も行っております。お困りごとがございましたら、マイクロエレベーターまでお問い合わせください。