飲食店や学校、病院などで食事や書類を運ぶために欠かせないのが小荷物専用昇降機です。新しく設置する新設工事を行うときには、法律に基づいたさまざまな手続きや工事をスムーズに進めるためのポイントがあります。今回は、新設工事に必要な書類や、失敗しないための注意点について分かりやすく解説します。
小荷物専用昇降機を新しく設置する場合、多くの地域で建築確認申請という手続きが必要になります。これは、これから設置する昇降機が建築基準法という法律に違反していないかを役所や専門の検査機関に確認してもらうための大切な書類提出です。
〇申請に必要な主な書類は以下の通りです。
・確認申請書:設置する昇降機の概要をまとめた書類
・図面:昇降機を設置する場所の配置図、各階の平面図、断面図
・構造計算書や仕様書:昇降機自体の強度が十分であるかを証明する書類
これらの書類は専門的な知識が必要になるため、基本的には設置を担当する専門業者が作成を代行します。申請が認められて確認済証が発行されないと工事を始めることができないため、スケジュールには余裕を持っておくことが大切です。


小荷物専用昇降機の工事をスムーズに進めるためには、事前の準備が鍵となります。特に新設工事では、昇降機を動かすための電気の確保と、昇降機が通るための空間の準備が必要です。
まず、電気工事についてです。小荷物専用昇降機を動かすには、一般的な家庭用コンセントではなく、動力と呼ばれる大きな電気の契約や専用の配線工事が必要になるケースがほとんどです。工事が始まる前までに、どの位置に電気を引き込むかを業者としっかり打ち合わせしておく必要があります。
次に、設置スペースの確認です。昇降機を設置する縦穴のまわりの壁や、各階の出し入れ口のまわりは、万が一の火災に備えて燃えにくい材料で囲うなどの建築側の工事も関係してきます。昇降機本体の工事だけでなく、建物の工事との連携がポイントになります。

小荷物専用昇降機の新設工事が無事に終わった後にも、忘れてはならない注意点があります。それは、引き渡し後の定期的なメンテナンスと法定検査の計画を立てておくことです。
小荷物専用昇降機は荷物を運ぶ便利な設備ですが、長く安全に使い続けるためには専門家による定期的な点検が欠かせません。その点検時にワイヤーロープの摩耗や、扉の安全装置が正しく動くかをチェックすることで、突然の故障や大きなトラブルを防ぐことができます。
また、設置した後は年に1回、登録された専門の技術者が検査を行い、その結果を特定行政庁に報告することが法律で義務付けられている地域もあります。工事が終わったらすぐに安全な運行管理ができる体制を整えておきましょう。
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