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強い地震が発生した場合、小荷物専用昇降機への影響は?

2025.01.17
保守メンテナンス 保守メンテナンス 運行管理のポイント 故障防止 使用上の注意

小荷物専用昇降機の地震による影響

 強い地震が発生した場合、小荷物専用昇降機(ダムウェーター)を使っていいか、悩むこともあるのではないでしょうか。小荷物専用昇降機(ダムウェーター)は、人が乗るエレベーターと違って、基本的には地震を検知する装置は装備されていません。そのため、大きな地震が発生した場合の管制運転や、自動停止になる機能も備わっていません。
 大きな地震が発生した後に、一見すると小荷物専用昇降機が普段と変わらないように見えても注意が必要です。それは、お客様では確認できない、エレベーターシャフト(昇降路)内部で、地震によるダメージが発生している場合があるからです。
 例えば、地震の揺れで、メインレールや固定している金具が曲がってしまったり、昇降かごやカウンターウェイトに付いているガイドシューがレールから外れているなど、危険な状態になっている可能性もあります。そのような状態で動かしてしまうと、さらに状態を悪化させてしまうことにもつながりかねません。

強い地震によって変形したレール固定金具

 大きな地震が発生した場合は、まずは保守会社までご相談下さいますようお願いします。そして事故防止のため、お客様ご自身で、決して隙間から昇降路内部をのぞき込んだり、無理に動かそうとしないでください。とても危険な場合は、地震で外れた部品が落ちてくる可能性もあります。例えば、メーカーや機種によっても違いますが、カウンターウェイトのように1本の塊で10㎏を超える部品もあるため、万が一、無理に確認しようとして、そのような部品が落ちてくると重大な危険が伴います。

こちらも合わせてご覧ください
>>強い地震があったけど、そのまま小荷物専用昇降機(ダムウェーター)を使っても大丈夫?

保守メンテナンス契約加入のお願い

 地震があった場合、保守メンテナンス契約に加入しているかどうか、も大きなポイントです。それは、専門業者による保守点検は、レールを固定しているボルトや部品に緩みが無いかや、レールに沿って動くガイドシューが摩耗していないか、なども定期点検で確認します。一方、保守メンテナンスに加入していない小荷物専用昇降機は、ボルトの緩みや、使っていると摩耗する部品の状態を確認することができません。そのため、大きな地震があった場合、定期メンテナンスされている昇降機に比べ、被害が大きくなる可能性があります。

 また、大きな地震が発生した場合、保守会社には問い合わせが集中しますので、その場合、一般的には、保守契約にご加入されているお客様から優先的に復旧作業を進めることになります。いざという時のためにも保守メンテナンスが大切と言えます。
お困りごとやご不明な点等ございましたら、マイクロエレベーターまで是非お気軽にご相談ください。

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>>コラム:小荷物専用昇降機の点検作業はどのようなことをしているの?

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