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主ワイヤーロープの要是正の判断基準とは?

2024.10.23
法律・法規 部品解説 基礎知識

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)は、箱型の昇降路内を昇降カゴが上下に動き、荷物を運びます。小荷物専用昇降機(ダムウェーター)には、いくつもの部品が使われており、その一つ一つに役割があり、昇降機を支えています。その中の最重要部品である「ワイヤーロープ」について、解説致します。

主ワイヤーロープとは?

「主ワイヤーロープ」とは、昇降カゴを吊っているロープのことです。「主索」とも言われています。直径は昇降機の機種によって異なっており、フロアタイプは8mmのものが多く、テーブルタイプは6mmのものが多くなっています。ワイヤーロープは、巻上機の綱車の溝に掛けてあり、巻上機が動くことで主ワイヤーロープも動き、昇降カゴを運ぶことが出来ます。

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▲主ワイヤーロープ

主ワイヤーロープの要是正について

主ワイヤーロープは、年1回の定期検査でも必ず検査する箇所になります。主ワイヤーロープの要是正は、修理や部品交換等により改善することが必要な状況がいくつかあります。

摩耗による要是正の判断基準

径の状態が、最も摩耗の進んだ部分が綱車にかからない部分と比較して90%未満の場合に要是正になります。

錆による要是正の判断基準

摩耗粉の状態によっても要是正かどうかの判断基準になります。下記の場合は、要是正になる状態です。

・錆びた摩耗粉が多く付着し、素線の状況が確認出来ない状態である場合

・点状の腐食が多く生じている場合

・錆びた摩耗粉によりワイヤーの谷部が赤錆色に見える部分の直径を①とし、綱車にかからない部分の直径を②とすると、②に対して①が94%未満の場合

・錆びた摩耗粉によりワイヤーの谷部が赤錆色に見える部分があり、1構成より1ピッチ内の素線切れが2本以上ある場合

湿度が多い環境や化学製品を使っている工場などは、錆が発生しやすい環境となるため、定期的な点検などにより、注意が必要です。

他にも、素線切れの状況や主ワイヤーロープの損傷・変形の状況によっても要是正の判断基準になります。

▲錆びている主ワイヤーロープ

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マイクロエレベーターでは、リニューアルや新設工事だけではなく部品修繕も対応可能です。しばらく点検をしていなかったから状態が不安…などのメンテナンスや点検の対応も可能です。お困りのことがありましたら、マイクロエレベーターまでお問い合わせください。

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