小荷物専用昇降機(ダムウェーター)を設置してから10年以上経過していると、耐用年数の超過による部品交換が必要になってきます。 メーカーによって耐用年数に差はありますが、使用頻度によっては、それよりも早く部品の寿命を迎える場合もあります。
定期的なメンテナンスをしていれば、今までの経過を追えますが、メンテナンスをしていないと故障した部品だけではなくそれに付帯する部品一式交換が必要になる場合があります。
〇主ワイヤーロープ・扉ワイヤーロープ(素線切れや摩耗が進むとワイヤーが切れる事もあります)
〇扉ガイドシュー・かごガイドシュー(老朽化により昇降中や扉開け閉めの際、ガタつきが出てきます)
〇リミットスイッチ(老朽化により、動かない、段差ができる、停止階が表示されない事があります)
〇ドアスイッチ(老朽化により、昇降途中で止まる、扉が閉まっていても動かない事が頻繁に起きます)
〇制御盤[インバータ・電磁接触器・基盤](エラーが頻発する、正常に動作しなくなります)
〇巻上機[ブレーキコイル・ブレーキパッド・綱車](正常に動作しなくなります)
〇カウンターウェイト(オモリのガタつきが出てきます)
昇降機部品の供給期間の目安は、引き渡し後15年前後ですが、部品によっては長期間供給できないもの、代替品で対応できるもの、意匠が異なる場合もあり、制御盤一式、又は電気関係部品一式交換など大きな修繕費が必要となりますので、交換推奨期間を参考に、定期的な部品交換をおススメします。