小荷物専用昇降機(ダムウェーター)には、「巻上機(まきあげき)」と呼ばれる部品があります。今回はその巻上機について、設置方法を交えて説明致します!
巻上機とは、「かご」と「つり合い重り」に張ったワイヤーロープを昇降させて小荷物専用昇降機(ダムウェーター)を運転するための部品です。制御盤からの信号を受け「かご」を上昇させたり、停止させたりします。積載重量や昇降のスピードによってタイプが異なり、モーターの容量は主に1.5kwまたは2.2kwのものを使用します。
巻上機は昇降路上部にある機械室に設置されています。巻上機の搬入は、最上階に機械室がある場合は天井などにある点検口から、屋上に機械室がある場合は機械室の扉から搬入し、設置を行います。
巻上機は80~100kgの重さがあり、機械室の天井に吊るしてある吊り金具を使って、既設の巻上機を撤去し、新しい巻上機を導入します。
設置の時には、マシンビームと呼ばれる梁の上に巻上機を置いて、ワイヤーロープの吊り芯が合うように微調整を行い、金具で確実に固定をし、その後ワイヤーロープを綱車に掛けて設置は完了になります。
潤滑不良や運転時の音・振動に異常が見られ、調整不能の場合には交換が必要になります。また、巻上機のシーブの溝が著しく磨耗し、リフト停止時に停止階の床とかごの高さに段差が出て来てしまう場合にも交換が必要です。
既設の昇降機に不具合や気になる点がございましたら、お気軽にご連絡ください。新設のお問い合わせもお待ちしております!