小荷物専用昇降機(ダムウェーター)は人が乗るエレベーターと違い、基本的に地震を検知する装置はついていません。そのため、地震が起きても機械が自動的に揺れの大きさを計測することはできず、大きな地震の時は、一見いつもと変わらないように見えたとしても、内部で影響が出ている可能性があります。
大きな地震による影響として、昇降かごや釣り合いおもりがレールから外れてしまうことや、レールが曲がってしまうなど、危険な状態である場合もあります。そのような状態で動かしてしまうと、最悪の場合、昇降かごと釣り合いおもり(カウンターウェイト)が衝突してしまうケースや、レールが曲がっている箇所で昇降かご・釣り合いおもりが外れてしてしまうなど、さらに状態を悪化させてしまう可能性もあります。
出し入れ口の扉が開いたとしても、隙間から昇降路内部をのぞき込んだりしてはいけません。内部がどのようになっているかがわからないため、危険が伴います。
また、震度がいくつまでなら大丈夫ということも一概には言えません。それは、小荷物専用昇降機が設置してある場所や建物によって、たとえ同じ地域であっても揺れの大きさが異なってくるためです。
大きな地震があったときは、まずは保守会社までご相談いただき、対処方法をご確認ください。
>>こちらのコラムの合わせてご覧ください「小荷物専用昇降機(ダムウェーター)が故障!?」