小荷物専用昇降機(ダムウェーター)のカゴや扉の周りには、様々な安全装置が備わっています。
その中の一つである『ドアスイッチ』について、説明致します。
『ドアスイッチ』とは、運搬物の出し入れ口の扉が開いている状態でリフトが作動しないようにするためのスイッチです。 『ドアスイッチ』の働きによって、扉が開いている時には操作ボタンを押しても小荷物専用昇降機のカゴは昇降しなくなり、扉が閉じられている時のみ通電して昇降可能な状態になります。
建築基準法第129条の13 第三号で”昇降路のすべての出し入れ口の戸が閉じていなければ、カゴを昇降させることができない装置を設けること”と定められており、『ドアスイッチ』はこの法に基づき必ず設置しなければならない安全装置です。
『ドアスイッチ』は、小荷物専用昇降機の設置メーカーや、昇降機の扉の形状により異なり、マイクロスイッチ・舟形スイッチ・近接スイッチなど、様々なスイッチが用いられています。
点検では、接点の摩耗や汚れ、作動状況、断線の有無、取付金具の腐食や変色などの確認を行います。 『ドアスイッチ』は安全面において重要な部品の一つであるとともに、小荷物専用昇降機故障の最も多い要因の一つでもあります。 扉が開いた状態でカゴが動作してしまう、などの危険な状態を防ぐために、定期的な点検や交換が必要不可欠です。
部品の交換に関するご相談は、マイクロエレベーターへ。