保守先で、小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の主ワイヤーロープ交換を行ないました。 点検担当者から、主ワイヤーロープの劣化が要注意の状態になったと共有があり、お客様先へ、主ワイヤーロープ交換の見積を持参しました。 今回のお客さまは、安全に対する意識が高く、すぐに修繕の申し込みをいただき、同月内で工事完了となりました。
「主ワイヤーロープは簡単には切れないよね?」との質問をよく頂きますが…
主ワイヤーロープは切れます。 小荷物専用昇降機(ダムウェーター)は、重いものでは、積載量500㎏となっており、カゴを支えている主ワイヤーロープには普段から大きな負荷がかかっています。さらに、小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の使用頻度が増えると、主ワイヤーロープの摩耗が大きくなり、主ワイヤーロープを構成する素線が少しずつ切れてしまう「素線切れ」が目立ち始めます。この素線切れが見られると、主ワイヤーロープの劣化の速度は更に増していきます。そのまま放置すると、ロープが切れてかごが落下して大きな事故につながる恐れがあります。
主ワイヤーロープ(ワイヤーロープ)の材質には、次のようなものがあります。ステンレスやスチール、タングステン、チタン、 りん青銅。 ワイヤーロープは、一般的に日本工業規格(JIS)に基づいて生産されており、ステンレスやスチールが主な素材です。柔軟性や耐衝撃性、耐摩耗性に優れ、引張強度が高いのが特徴です。ワイヤーロープの構成は、細いワイヤー(素線)を撚り合わせて作られたストランド(小縄)を、中心の心鋼に沿って撚り合わせています。ストランドの本数や構造、より方などにより強度が異なります。
主ワイヤーロープが錆びたり、素線切れが出てきているという事は、既に柔軟性、耐衝撃性、耐摩耗性が無くなっている状態ですので、素線切れや。赤錆が出てきた場合は早めの修繕をご検討ください。
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