小荷物専用昇降機(ダムウェーター)は、荷物用リフト、荷物用エレベーター、給食用リフトなどとも呼ばれます。なぜ「小荷物」を運ぶ昇降機なのに、「給食用」と呼ばれるのか。それは、小学校や中学校で給食を運ぶための昇降機として使用されるケースが多いからです。
小学校や中学校ではフロアタイプの小荷物専用昇降機が多く設置されています。それは、給食を乗せた台車ごと昇降機で運搬することが可能だからです。3階、4階、5階など、多層階の学校も少なくありません。手運びで給食を運ぶことは、時間もかかり、大きくて重い給食を運ぶことによって、こぼしてしまったり怪我をしてしまったりと、危険が伴います。昇降機で運搬することが出来れば、時間も負担も少なくて済みます。
学校によっては、昇降機が給食室ではなく廊下に面している場合があります。その場合、生徒さんが誤って操作してしまう危険があります。誤って操作してしまい昇降機が途中で止まってしまった、生徒さんがカゴ内に乗り込もうとしてしまったなど、事故に繋がる恐れがある出来事が実際にもありました。そのような事態が起こらないためにも、鍵の管理をしっかり行う必要があります。
いたずらや誤作動を防ぐために、オプションで「操作盤カバー」を付けることが出来ます。操作盤ごと箱型のボックスで囲い、鍵付きの蓋をつけることで、鍵を管理している方しか操作盤カバーを開けられないため、鍵を持っていないと開けられず操作が出来ない仕様になります。このような形で管理することで、誤作動を防ぎます。
1階が給食室の場合、掃除などで水を使用することが多いようです。その場合、その水が昇降機に直接かかったり、湿気が高くなってしまったりすると、昇降機が錆やすくなります。食べ物を運ぶ昇降機のため、より衛生的な仕様にすることをおすすめします。
鋼板製に比べると錆にくいステンレス製の昇降機にすることで、水気が多い環境でも長持ちし衛生的にも安心して使用することが出来ます。昇降かご、外扉、内扉、三方枠、敷居をステンレス製へ変更が出来ます。
昇降機が到着した時のアナウンスやインターホンの呼出音が、使用される環境によっては大きい、小さいなどの不都合が生じる場合があります。例えば、授業中で大きな音でアナウンスが鳴るのは授業に支障が出る、反対に周りの音にかき消されて呼出音や会話する声が聞こえにくいなど、音量の大きさによっても使いにくさが出てきてしまうと思います。
マイクロエレベーターで取り扱っている操作盤とインターホンが一体型になっているインターホンは、3段階で音量が変更出来ます。昇降機が到着した時のアナウンスや呼出音、インターホンの呼出音、会話の音量が調整可能です。各階によって音量を調整出来るため、その環境に合った音量で使用できます。
もし会話する声が聞こえにくい場合は、インターホンの仕様を変更することも選択肢の一つです。インターホンは受話器型とハンズフリー型があります。受話器型は、電話と同じように受話器を耳に当てて会話をするため、声と耳の距離が近く、音を拾いやすくなります。ハンズフリー型は、声と耳の距離が遠いので、受話器型に比べて聞こえにくくはなりますが、手が塞がらず荷物を持ちながら会話が出来るため、使用環境によってはこちらが適している場合もあります。
学校は、多くの人が関わる環境にあります。より安心・安全に使いやすい昇降機となるように、環境に合わせた提案を致します。ご不明な点等ございましたら、マイクロエレベーターまでお問い合わせください!