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主ワイヤーロープと昇降カゴと関わりの深い「巻上機」

2025.03.27
用語解説 部品解説 基礎知識

小荷物専用昇降機(ダムウェーター)には、「巻上機(まきあげき)」という部品があります。巻上機は、最上階よりも上にある機械室にあります。今回は、巻上機について解説致します。

巻上機の役割

巻上機には、主ワイヤーロープが張られており、その主ワイヤーロープを上げ下げして昇降カゴを持ち上げたり、下したりします。巻上機に張られた主ワイヤーロープの片方には昇降カゴが、もう片方には昇降カゴを安定させるためのカウンターウェイト(つり合い重り)が吊られており、そのバランスを調整する役割があります。

▼主ワイヤーロープについて詳しく知りたい方はこちら!

巻上機に備わっている部品

巻上機と一言で言っても、様々な部品が備わっています。

モーター

巻上機を動かすモーターがあり、積載重量や昇降のスピードによってタイプが異なり、容量は主に1.5kwまたは2.2kwものを使用しています。

ブレーキ

モーターと本体の間にはブレーキがあり、その周りにあるブレーキパットがブレーキを止めることで巻上機全体が止まるようになっています。

綱車(シーブ)

主ワイヤーロープを這わせている車輪のような部品を指します。

そらせ車

カウンターウェイトの吊り芯と主ワイヤーロープとの距離が決まっており、主ワイヤーロープをそらせ車にも這わせて、その距離を調整しています。

巻上機の不具合

使用状況や頻度によって異なりますが、昇降機を使い続けていると様々な部分に摩耗が生じてきます。巻上機は主ワイヤーロープ、昇降カゴと関わりが深い部分ですので、巻上機に不具合が生じると、昇降カゴが定位置で止まらず、昇降カゴと停止階の床面に段差が出来てしまうという不具合が発生します。

段差が出来てしまう要因は主に2つあります。

①ブレーキの摩耗による不具合

ブレーキパットが摩耗するとブレーキとブレーキパットとの間に隙間が出来るため、ブレーキの効きが悪くなってしまいます。そのため、動きが止まらず、定位置で止まらなくなるためです。

②綱車(シーブ)の摩耗による不具合

綱車(シーブ)には溝があり、そこに主ワイヤーロープがかかっています。摩耗が大きくなると、溝の挟み込む力が弱くなり、摩擦力が弱くなるため滑り、ブレーキをかけても主ワイヤーロープが止まらず、定位置で止まらなくなるためです。

巻上機でも様々な部品が関わっているため、不具合が生じると各部品にも影響していきます。昇降機を安心安全に使用するためにも、定期的なメンテナンスや各部品の修繕をこまめに行うことが必要になります。

お問い合わせはマイクロエレベーターまで!

マイクロエレベーターでは、各部品の修繕や全体的なリニューアル、メンテナンスなど、小荷物専用昇降機に関わるお問い合わせを承っております。ご不明な点、ご相談などございましたら、マイクロエレベーターまでお問い合わせください!

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