小荷物専用昇降機(ダムウェーター)に備えられている「昇降かご」とは、その名の通り荷物を載せて昇降するための「かご」です。
今回のコラムでは昇降かごの役割や交換の目安をご説明いたします。
その役割は荷物を載せるためだけでなく、リミットスイッチを蹴って停止するためのカムやドアロックを解除させるためのカム、荷崩れを防ぐ内扉、レールに沿って真っ直ぐ昇降するためのドアシュー等もついています。
小荷物専用昇降機の昇降かごの大きさは、床面積1㎡以下、高さ1.2m以下という規定が建築基準法によって、定められています。
主に鋼板製またはステンレス製のパネル・縞板・内扉で構成されます。内扉形状にも2枚戸上下開式や1枚戸押上開式、安全棒など様々な種類があります。安全棒の小荷物専用昇降機は、隙間が大きいため荷物を引っ掛けてしまったり落下させてしまったりする可能性が大きくなります。荷物をそのままにして使用してしまうと、故障の原因にも繋がります。そこで2枚戸上下開式や1枚戸押上開式、半扉の扉に交換することで、隙間が少なくなり引っ掛けや落下する頻度を下げることが出来ます。
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かご周壁、床部分にも著しい損傷や腐食・サビが認められ、状態が著しいものについては交換が必要になります。状態が悪いままにしておくと、欠損して荷物が脱落してしまう可能性が出てきます。
また、調理室に面した小荷物専用昇降機は、腐食しやすいため、衛生上の面からもステンレス製の仕様をおすすめします。