コラム

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ダムウエーターの制御リニューアル工事について

2025.06.30
導入のメリット

導入してから30年近い小荷物専用昇降機の修理相談を多く頂いております。保守メーカーから部品生産の終了による制御リニューアル工事、昇降機を丸ごと入れ替える更新の提案があり、店舗を休業する必要があったり、費用面で大きな負担が発生するので、何とかならないか?という内容です。

制御リニューアル工事

設置から25年以上経過している場合、基本的には昇降機を丸ごと更新する事が望ましいとお答えしています。
しかし、長期間の店舗休業が難しいお店様も多く、可能な限りお客様の希望に沿った修繕をご提案させて頂いております。提案として多いのが、制御盤、モーター制御方式(リレー制御からインバータ制御など)、操作盤などの電気系統の主要部品を交換する制御リニューアル工事です。
かごや昇降路、ワイヤーロープなどの機械部品は既存のものを活かし、電気系統を中心に部品交換を行ないます。

制御リニューアル工事のメリット

1.安全性・信頼性の向上:
故障の減少: 経年劣化した部品は故障頻度が高まりますが、制御系統部品を交換することで、不意の停止や経年劣化が起因となるトラブルを予防して、安定稼働が可能になります。また部品供給の問題解消: 製造終了した古い部品の入手が困難になるリスクを回避できます。

2.操作性・利便性の向上:
操作盤の刷新: 見やすく使いやすい操作盤に交換され、オプション追加でトラブル発生時の状態表示などが可能になります。
静音化: 駆動音が静かになり、より快適な運用が可能になります。

3.費用対効果と工期の短縮:
建物躯体への大規模な改修が不要なため、全撤去・新設に比べて費用を抑えることができます。
工期が短い: 全撤去・新設に比べて工事期間が短いため、昇降機が使用できない期間を最小限に抑えられます。

制御リニューアル工事のデメリット

1.部分的な更新である。
制御系は新しくなりますが、かご、昇降路、扉などの機械部分や外観は既存のままです。これらの部分の劣化は残るため、見た目の刷新や根本的な構造変更はできません。

2.将来的な検討の必要性がある。
昇降機全体の寿命には限界があります。数十年使用している場合は、将来的にフルリニューアルや全撤去・新設が必要になる可能性は残ります。

3.事前の調査が重要です。
既存ダムウエーターの状態によっては、制御リニューアルだけでは十分な改善が見込めない場合や、想定外の工事が発生する可能性もあります。電気系統以外のかご、昇降路、扉などの機械部分も引き続き使用できるか?事前に確認してから進める必要があります。

制御リニューアルにしても、丸ごと更新にしても、費用や、店舗休止期間は発生してしまいます。
可能なかぎり、お客様のご希望に沿った修繕のご提案をさせていただきます。

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