経緯としては2点あります。
①かご扉の仕様が安全棒
安全棒の場合、倒したとしてもすき間がありますので運搬中に積荷がはみ出して出し入れ口扉に当たって止まってしまい、小荷物専用昇降機が動かせないといった故障が稀に発生しておりました。上記故障を防ぐため前面全てを覆うかご扉の仕様にて提案いたしました。
②昇降かご内のサビ、腐食
施工前写真のとおり、昇降機の床面及び側面にサビと腐食が見受けられます。床面の腐食は1階が給食室のため、調理や清掃等で水を使うので湿気が多い状況です。台車やコンテナの車輪が当たる部分が特にサビが多く出ている状況でした。側面についても台車やコンテナの角が当たり線上にキズがつきそれがサビになっています。昇降かごの材質が水に弱い鋼板製のため、耐水性があるステンレス製の昇降かごへの交換を提案いたしました。
上記2点をふまえて、材質がステンレス製、かご扉付きの昇降かご交換にて注文いただきました。
作業にかかる時間としては1日を要します。
流れとしては
現場養生 → 既存機器撤去 → 新規昇降機設置 になります。
昇降かご交換の際に注意する点として、撤去の際にはワイヤーから切り離すので落下しないようつっかえをします。昇降かごは1枚1㎡のパネル5枚で構成されているのでパネルを1枚ずつ取外し撤去していきます。新規部品設置場合は撤去の逆の手順で組み立てていきます。
新しい昇降かごに交換し、小荷物専用昇降機が動かなくなり給食運営に支障が出ることも少なくなりました。また、ステンレス製に変わったため衛生面でも向上しております。