学校給食運搬用に使用されている小荷物専用昇降機の制御盤を交換いたしました。制御盤は昇降路内上部の機械室に設置されており、最上階の点検口から機械室に入り機器の交換作業を行います。機械室には床が無い場合もあり、滑落の危険を伴う作業のためマイクロエレベーターでは足場と照明の確保を行い安全対策としております。
今回交換に至ったのは制御盤の耐用年数経過によるためです。制御盤が老朽化すると着床位置が定まらずかごと床に段差が発生し、各部スイッチや安全装置が正常に作動しなくなってしまいます。特に学校給食用ですと、決められた短い時間に給食を載せたコンテナや台車を積んで何往復もする必要があります。一分一秒をあらそう時に段差が発生すると積荷へ影響を与える場合や、小荷物専用昇降機に荷物を積み込む配膳員さんや調理員さんの身体への負担も増してしまい、給食運営に支障をきたす場合があります。
また、制御盤は電気部品のため、老朽化を目視にて判断するのが困難です。そのため、メーカーによって異なりますが耐用年数に沿った機器の交換が必要です。昨日使えていた機械が翌日いきなり動かなくなることを防ぐために定期的な交換を推奨いたします。
この現場ではインバータ制御方式の新しい制御盤に交換したことで段差を軽減し、スムーズな出し入れができるようになっています。