学校に設置している小荷物専用昇降機の主ワイヤーロープを交換いたしました。主ワイヤーロープはカゴとつり合いおもりを繋いで吊り下げているため、ワイヤーロープが切れた場合に昇降カゴとつり合い重りが落下し重大事故になる可能性があります。交換優先度が高く、定期的な交換が必要な部品です。今回の交換工事も予防保全的な位置づけでご依頼いただきました。
今回の現場はタイトルにあるように2:1ローピングの現場です。ローピングとは、ワイヤーロープで繋がれたカゴとつり合いおもりを綱車・そらせ車などの滑車にかけることをいいます。2:1という比率は巻上機のワイヤーロープ巻上速度が2m/minの際にカゴの昇降速度が1m/minとなるワイヤーロープのかけ方になります。主流となっているのはカゴとつり合い重りにロープ端部を取り付けて均等に吊るした1:1ローピングです。2:1ローピングの場合はカゴとつり合い重りの上部に滑車がついているのが特徴でワイヤー端部を最上階に固定する複雑な構造になっています。その代わりに荷重を半分に減らすことができ、300kgまで動かせる巻上機でも2:1ローピングにすれば小荷物専用昇降機の積載上限である500kgを動かすことができます。
マイクロエレベーターではローピング1:1でも2:1でも交換が可能です。主ワイヤーロープを長期間交換していない、動作に不具合があるので交換をしたい等、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。