千葉県内の某施設にてテーブルタイプの小荷物専用昇降機が設置から30年以上経過し、機器の老朽化・劣化が進んでいたため小荷物専用昇降機のフルリニューアル(総入れ替え)を実施いたしました。機器仕様としましては、停止階数2停止、積載量50kg、食品を運搬するため、昇降カゴ及び出し入れ口はステンレス仕様(オプション)となっています。
工事の手始めに既存昇降機の撤去工事を行います。今回の建物が鉄筋コンクリート造でしたので各階三方枠・テーブルまわりのコンクリートを砕いて削るハツリ工事を行う必要がありました。ハツリ工事の際は大きな振動・騒音が発生しますので建物のご利用者さま並びに近隣住民の方へのご説明が不可欠となります。
撤去完了後に新規昇降機を据付していきます。据付工事の流れとしましては、
墨出し・芯出し → メインレール → 機械室(床板、マシンビーム、巻上機、制御盤)
→ 各階出し入れ口まわり → 昇降カゴ → 塔内配線 → 試運転・調整
上記の流れで施工いたしました。
据付後、機械室内の照明を蛍光灯からLEDに更新、各階三方枠まわりの開口部をモルタルで埋戻し、モルタルが乾燥した後に塗装を施して工事完了です。
工事完了後、完了検査を実施し検査合格後に取扱説明を行いお引渡しとなります。
本工事に要した日数は2.5ヶ月程(部品製作期間1カ月を含む)です。