敷居とは、昇降機出入口周りの枠で、建物と昇降機の境目部分を指しています。なかなか交換する部品ではないですが、今回の現場は昇降カゴと同様に腐食や錆、歪みが発生し、長年使用している状態でした。このような状態で使用していますとやはり衛生的にも良くないですし、外部の人が見たら印象も良くありません。また歪みによって台車操作がうまくいかず忙しい調理員さん達には非常にストレスとなります。
敷居は各階に設置されていますが、特に1階などは厨房施設が多く、調理後の清掃で床に水を撒くことが多いので、腐食や錆になる率が非常に高いです。
敷居に水がかかること自体は問題ないのですが、やはりそのような行為が続きますと、腐食や錆、重量物運搬の際の振動や衝撃などで変形や歪みが発生し、台車運搬時に支障をきたすことがあります。今回の現場は、特に錆や歪みがひどく、台車運搬時のストレスや衛生面を考慮し、交換提案致しました。
ポイントは今までの鋼板製の敷居ではなく、ステンレス製にすることで水や高温多湿の環境でも錆びにくい仕様を提案しました。
※交換する際は、床を一部壊す工事と敷居を設置した後の仕上げ工事(左官工事や場合によっては塗装工事)が必要になりますので注意が必要です。
台車運搬時のストレスや不衛生な状況の改善のために、錆や腐食、歪みなどが目立つようになりましたら、ぜひ交換をご検討下さい。