操作盤はその名のとおり昇降機を操作するためのパーツになります。各階にカゴを送ったり、他階にあるカゴを呼び寄せる為のボタンがついています。また、ランプやインジケータの表示によって、今どの階にカゴが停まっているかを把握することが出来ます。そのため、この操作盤は普段、小荷物専用昇降機をお使いの方は最も良く見る部分ではないでしょうか。
この操作盤は設置場所の環境によって、様々な仕様があるため、基本的には現場は合わせた製作品になっています。必ず設置が必要な[非常停止ボタン]のほか、安全管理のため[キースイッチ]を設けることもできます。点検では作動状態を確認したり、ランプ切れや接点の磨耗・汚れの状態をみます。汚れがあるときは、接点を磨くなどの作業を行います。その他にも、本体の腐食・変形や配線の断線などがないかを確認します。交換の目安は、手直しや手入れでは、不具合が改善されないものについては、取替の必要があります。
不具合が著しいものを放っておくと、誤作動を起こして事故の原因となったり、装置の破損によって感電の恐れがあります。こちらの現場では、押しボタンが取れてしまったため、操作盤ごと交換しました。押しボタンはLEDランプの大型なボタンを選定し、遠くからでも見やすくなるように製作しました。