弊社保守先の企業様での点検時に巻上機ブレーキの動作が不安定で、停止階でカゴの段差が出る現象を確認しました。お客様は荷物を台車に乗せてカゴへ出し入れしているので、少しの段差でも作業に支障が出てしまいます。
点検報告書の判定も「要注意」が出ていたこともあり、お客様からも直ぐに交換の決定をして頂き、交換の流れとなりました。
巻上機はモーター、ギヤ、綱車、ブレーキアーム等で構成されており、ブレーキコイルは巻上機のブレーキを開閉させるために必要な部品です。
不具合を起こすと、ブレーキが開放されずに、ダムウェーターが動かない、停止階でカゴに段差が生じる等の不具合が発生します。
作業にかかる時間は約30分くらいです。ブレーキコイルが格納されているBOXの清掃、ブレーキコイル(付属品含む)の交換、試運転調整を行ないます。最後にお客様立ち合いの元、動作確認をしていただいて終了です。短時間で交換できますので、点検作業時に一緒に交換することも可能です。
このように、消耗品を交換することで、突然の故障を防ぐことができますので、点検で指摘が出ている箇所の修理は小まめに修理をしていただく事をオススメします。