扉ガイドシューは定期的に、止めビスの締め付けをしておかないと、緩んでしまいます。緩んでくると扉にガタつきが生じて開閉時に扉が重くなります。そのまま放置すると、ガイドシューが破損して外れてしまいます。
この現場は扉1枚に対し4個のガイドシューが付いており、4個の内1個が破損、もう1個はビスが外れてピットに落ちていました。こうなってしまうと、扉が閉まっていてもドアスイッチが入らずカゴが動かなくなります。最悪の場合、扉が外れて大きな事故につながる恐れがありますので、定期的なメンテナンスが必要です。
また、定期的なメンテナンスを行なっていても、扉ガイドシューの摩耗により、扉と、その枠の隙間が大きくなるため、定期検査で要是正と判断されてしまいますので、ご注意ください。
交換時期は使用開始から5年が目安になります。使用頻度やメンテナンスの状況にもよりますが、扉ガイドシューは樹脂製なので、5年より早く交換が必要になる場合もあります。小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の扉が重く感じたり、ガタつきが出てきた場合には、早めにメンテナンス業者にご相談ください。
扉ガイドシューは樹脂製のため、摩耗しやすい部品です。また、引っ掛けを起こした時に、扉ガイドシューが割れてくれるおかげで、周辺の主要パーツの破損を最小限に抑えてくれます。そんな健気な扉ガイドシューを長持ちさせるコツは、「やさしく扱う」ことです。扉開閉を優しく静かにおこなうだけで、摩耗はもちろん、ビスが緩んでしまう頻度も減らしてくれますので、試してみてください。
「設置されている小荷物専用昇降機がどれくらい劣化しているのかわからない…」
「ずっとメンテナンスをしてなくてひとまず見てもらいたい」