茨城県内の小学校に設置されている給食運搬用の小荷物専用昇降機の昇降かごを交換いたしました。昇降かごのサビ、腐食が要因です。こちらの学校は1階の給食室で給食を調理し小荷物専用昇降機で上階へ運搬していました。給食を学校で調理されていると調理や清掃で水を使うので湿気の多い状況となりサビ、腐食が進行しやすい環境になります。既存の昇降かごの材質が鋼板製のためサビに強いステンレス製を提案し注文をいただきました。
また、この学校の昇降かごの出し入れ口がL字になっています。1階は正面からの出し入れで、上の階は1階から見て右側の出し入れ口の構造となり積荷がL字で通行するL字の出し入れ口です。そのため、一方向出し入れの昇降かごと比べてかごのパネルの数も少なく造りも特殊になります。昇降かご交換の際に出し入れ口のすき間が多い安全棒からすき間が少ない扉付きの昇降かごに改修を検討しましたが、扉を付けた場合昇降かごの床面積が狭くなってしまい使用しているコンテナが入らなくなってしまうので安全棒の仕様のままで材質をステンレスに変更といたしました。
作業にかかる時間としては2日を要しました。
流れとしては
【1日目】
・現場養生、資材搬入
・既存昇降かごの撤去(ワイヤーを撤去するのでかごとつり合い重りが落下しないよう固定)
・新規昇降かごの組立・設置
【2日目】
・新規昇降かごの設置の続き
・ワイヤーをかけて試運転調整
・清掃、片付けをして引渡し
昇降かご交換の際は1枚1㎡のパネルを組み合わせていくため広めの作業スペースが必要です。施工する前に資材置場の確認・打合せを済ませておくことがスムーズに作業をすすめるポイントです。施工後に給食の調理員さんに現場説明を行ったところ、「キレイになって良かった。安心して給食が運べます。」と言っていただけました。