今回は小荷物専用昇降機(ダムウェーター)の巻上機(マキアゲキ)に組み込まれている「ブレーキコイル」を交換した事例をご紹介します。
今回ご紹介する事例は、定期的なメンテナンスをされていない昇降機で、故障した時には、いろいろなエレベータ会社に連絡をして、直してもらっているとのことでした。
今回、動かないとのご連絡を弊社で受け、原因を調べたところ、巻上機のブレーキコイルがかなり劣化しており、ブレーキが全く動作しない状況でした。そのため、ブレーキコイルを交換を行う必要があり、また、普段メンテナンスをしていなかったため、ブレーキ部分を含めた清掃作業、調整作業も実施する必要がありました。施工方法としては、新しいブレーキコイルと交換し、清掃・調整、動作試験を行い、無事に復旧することができました。
巻上機は小荷物専用昇降機の重要部品のひとつで、モーターとギア、綱車が組み込まれた部品で、停止させるためのブレーキも付属されています。上下に動くときには、ブレーキコイルに電気が流れ、ブレーキを開放して動く仕組みになっています。
小荷物専用昇降機は動く機械のため、普段問題なく動いているように見えても、内部部品の劣化が進んでいることや、清掃が必要な部品に汚れが蓄積されている場合があります。
今回の故障は、定期メンテナンス契約にご加入されていたら、事前に防ぐことができた可能性があります。それは、点検作業では、専門のエンジニアが各部品の劣化状況を確認するだけでなく、異常を発見した場合には絶縁抵抗測定や、整備作業も行います。
ブレーキ部分についても、動作状況を見ながら細かな調整を行います。メンテナンス作業をすることで故障のリスクを抑えるだけでなく、機械本体の寿命を延ばすことができます。
マイクロエレベーターには経験豊富な専門技術者が多数在籍しております。「異常を感じた」「保守点検業務について詳しく聞きたい」などのご相談、ご不明点がございましたら、ぜひ一度マイクロエレベーターへお問い合わせください。
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